ロペ・デ・ベガとは何をした人?黄金世紀演劇を代表する劇作家の生涯を年表でたどる
ロペ・デ・ベガは1562年生まれ、1635年没のスペインの劇作家・詩人。戯曲数の食い違い、海軍従軍、結婚と聖職者への道を年表で整理し、練習問題も付けます。
ロペ・デ・ベガは、1562年11月25日に生まれ、1635年8月27日に没したスペインの劇作家・詩人です。スペイン黄金世紀演劇を代表する劇作家とされます。本名はフェリクス・ロペ・デ・ベガ・イ・カルピオです。この記事では、作品の数、軍務、恋愛と結婚、聖職者になるまでを年表に沿って確かめます。
作品はどれくらいあるのか
1,500から2,500の戯曲を書いたといわれますが、現在残っているのは425です。「書いたといわれる数」と「現在残っている数」は意味が違うので、分けて読む必要があります。幅のある数字は、確定した数ではなく伝えられている範囲として受け取るのが安全です。
別の出典では、作品数は3,000のソネット、3つの小説、4つの中編小説、9つの叙事詩、約500の舞台作品とされています。舞台作品の数は、先の戯曲の数字とは出典が異なります。数字を一つに決めず、出典ごとに並べて比べると、書かれ方の違いが見えてきます。
17世紀に入る頃には、スペイン最高の劇作家として認知されていました。セルバンテスは彼を「事の鳳凰(Fénix de los ingenios)」と呼んだとされます。「とされる」という形で伝わる言葉なので、断定せずそのまま書き留めておきます。
少年時代と学びの場
ロペ・デ・ベガは、マドリードで生まれました。5歳でスペイン語とラテン語を読み、12歳で4幕の戯曲を書いたという話も伝わります。どちらも「という」と語られる逸話なので、年表の確定事項とは分けて扱います。
マドリードのイエズス会の学院に学び、イエズス会劇から影響を受けました。劇作家としての出発点が、学びの場で触れた劇にあったことが分かります。ここでは、学院と劇の二つを結びつけて覚えておくと、のちの年表が読みやすくなります。
1579年には、現存する最初の戯曲『ガルシラソの偉業』が書かれました。1582年には、アルカラ・デ・エナーレス大学で学びましたが、修了しなかったとされます。戯曲の執筆と大学での学びが、年表の上では近い時期に並んでいます。
劇作家であり兵士でもあった
1583年に海軍に入り、アゾレス諸島のポンタ・デルガダの海戦に参加しました。同じ1583年に、既婚の女優エレナ・オソリナと恋に落ちたとも記されています。軍務と恋愛が同じ年に並ぶので、年表では一行ずつ分けて書くと整理しやすくなります。
アルマダの海戦では、一兵士として従軍しました。劇作家という肩書きだけでは見えにくい経歴ですが、軍務の記録も同じ人物の年表に含まれています。作品の数だけでなく、こうした行動の記録にも目を向けると人物像が立体的になります。
エレナ・オソリナとの関係をめぐる中傷により、投獄され、宮廷からの8年間の追放を科されました。1595年には、マドリードに戻りました。追放の期間と帰還の年を並べて、年表に書き込んでみてください。
結婚、恋人、そして聖職者へ
1588年5月10日に、イサベル・デ・ウルビナと結婚しました。1598年には、裕福な肉屋の娘フアナ・デ・グアルドと結婚しています。二つの結婚の間にはちょうど10年の開きがあります。
ミケラ・デ・ルハンは読み書きはできませんでしたが、多くのソネットの着想源となり、1608年頃まで恋人でした。ここで「1608年頃」とあるのは、年がはっきり固定されていない書き方です。年表に入れるときは「頃」を落とさず、そのまま書き写します。
1612年に、フアナが出産時に死去しました。1614年に、聖職者となりました。この二つの出来事は2年の間隔で並んでいますが、出典はその間の関係までは書いていないため、ここでは結びつけません。
練習問題:年表の事実で2文を書く
ここまでの確認事項を使い、短い練習問題を作りました。これは当ブログの自作で、ロペ・デ・ベガ本人の言葉でも出典の文章でもありません。問題は「生年月日・没年月日・現存する戯曲の数」の三つの事実を、スペイン語で2文にまとめることです。
例の答えは次のとおりです。Lope de Vega nació el 25 de noviembre de 1562 y murió el 27 de agosto de 1635. Se conservan 425 de sus obras de teatro.数字や日付は、このページの事実の部分と一字ずつ照らし合わせてみてください。一文目は生まれた日と没した日を一つにつなぎ、二文目は残っている戯曲の数だけを述べています。
次の課題を、できる範囲で試してみてください。まず、年・出来事・出典の3列で年表をノートに書きます。次に「1,500から2,500」と「425」のように食い違う数字を、表で並べて比べます。最後に、今日読んだ内容を3行で日記に残し、翌日に一つだけ見返すと、記憶の確認になります。