アレクサンドル・デュマ(大デュマ)とは何をした人?『モンテ・クリスト伯』『三銃士』の作者の生涯を年表でたどる

『モンテ・クリスト伯』『三銃士』で知られるフランスの小説家・劇作家アレクサンドル・デュマ(大デュマ)の生涯を、出典の年表に沿って整理し、英語で年表を書く練習も紹介します。

大デュマとはどんな人か

アレクサンドル・デュマは、1802年7月24日に生まれ、1870年12月5日に亡くなったフランスの小説家・劇作家です。本名はアレクサンドル・ダヴィ・ド・ラ・パイユトリーです。『モンテ・クリスト伯』『三銃士』『二十年後』『ブラジュロンヌ子爵』などの歴史冒険小説の多くは、もともと連載として発表されました。つまり、新聞や雑誌で少しずつ読まれた物語が、のちに代表作として知られるようになった作家だといえます。

作品は多くの言語に翻訳され、フランスでもっとも広く読まれた作家の一人とされています。発表した著作の総ページ数は10万ページに及ぶと記されています。20世紀初頭以降には、多くの小説が映画化されました。以下では、出典にある年表の順に、生い立ちから晩年までを追っていきます。

父から続く家族の背景

父トマ=アレクサンドル・デュマは、サン=ドマング(現在のハイチ)で生まれました。14歳のときに父親に連れられてフランスへ渡ったと、出典は記しています。年表では、これは1775年の出来事です。作家デュマの物語は、この海を渡った父の経歴から始まります。

父の母マリー=セセットは、アフリカ系の奴隷の女性とされています。アレクサンドル・デュマ本人は、1802年にヴィレ=コトレで生まれました。若い頃はオルレアン公ルイ=フィリップのもとで働きました。その後、作家として成功への道を歩み始めたとされています。

同じ名前の人物が複数いるため、読むときは区別が必要です。息子のアレクサンドル・デュマ・フィスは『椿姫』の作者として知られています。これに対して、本稿の主人公は「大デュマ(ペール)」と呼ばれます。ノートに書くときも、「大デュマ」「父」「息子」を分けて書くと混同しません。

劇作家としての出発

最初の戯曲『アンリ三世とその宮廷』は、1829年に上演され、好評を得ました。小説家として名高い人物ですが、出発点は舞台の作品だったことになります。翌1830年には革命に参加しました。この革命でシャルル10世が退けられ、ルイ=フィリップが王位につきました。

1836年に、最初の連載小説『サリスベリー伯爵夫人』を発表しました。以後は、小説へ軸足を移したとされています。

1839年から1841年にかけては、有名な犯罪者や事件を扱った全8巻の『有名な犯罪』をまとめました。1840年代には、パリで「テアトル・イストリック(歴史劇場)」を創設しています。劇場の名に「歴史」が入っている点は、歴史冒険小説の作者という顔と並べて覚えやすい手がかりです。

政変とベルギー滞在

1851年にルイ=ナポレオンが当選した後、デュマは寵を失いました。そのため、フランスを離れてベルギーに数年滞在しています。

1861年には、新聞『L'Indépendant』を創刊しました。この新聞でイタリア統一を支持したと、出典は記しています。小説や戯曲だけでなく、新聞づくりにも関わった人物だったことが分かります。

1864年に、デュマはパリへ戻りました。そして1870年12月5日に亡くなりました。年表にすると、1802年の誕生から1870年の死までの流れが一枚で見渡せます。

共同作業者と他者の評価

多くの作品は、資料提供や構成を担った助手や共同作業者の協力を得て作られました。中でもオーギュスト・マケが最もよく知られています。

英国の劇作家ワッツ・フィリップスは、デュマを「世界でもっとも寛大で心の大きい存在」と評しました。これは他の人物による評価であり、デュマ本人の言葉ではありません。評の根拠となった具体的な出来事までは資料に示されていないので、ここでは評価があったという事実だけを押さえておきます。

英語で年表を書く練習

ここでは、確認できた事実を使って練習してみましょう。【練習問題】「デュマは1802年に生まれ、最初の戯曲は1829年に上演された」を、英語の一文にしてみてください。ヒントは、生まれたことは過去形で、上演されたことは受け身で表す点です。

【例文】Alexandre Dumas was born in 1802, and his first play was staged in 1829. これは学習用に作った例文であり、デュマ本人の言葉ではありません。元になった事実は、1802年の誕生と、1829年の上演です。【解説】「be born」は「生まれる」という出来事を表す決まった形で、「was staged」は戯曲が上演されたことを受け身で言う形です。

次の課題として、出典の年表から1830年と1851年を選び、同じ型で英語や日本語の文を作ってみてください。最後に、生年・初戯曲・初連載小説・没年を一枚のノートに書き出し、読んだ出典を追記できるようにしておくとよいでしょう。なお、学習アプリ「リトリーバーと言語勉強」は、歴史上の人物や古典文学の物語から、英語・スペイン語・中国語・日本語のコースを組み立てると説明されています。ただし、デュマが収録されているかどうかは確認できていません。

アレクサンドル・デュマで外国語を学ぶ

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