名作美術と画家
有名な絵画・彫刻とその作者 ― どこを見ればよく、なぜ大切なのか。
- 「印象派」という名前の由来は?モネの『印象・日の出』と批評家の皮肉
1874年、モネの『印象・日の出』を批評家ルロワが皮肉って「印象派の展覧会」と書いたのが始まりです。悪口が美術運動の名前になるまでと、モネの生涯を解説。
- 1789年ではなく1830年――ドラクロワ『民衆を導く自由の女神』が描いた七月革命
『民衆を導く自由の女神』が描くのは1789年ではなく1830年の七月革命。三色旗を掲げた自由の女神が、さまざまな身分のパリ市民をバリケードの先へ導きます。
- クリムトの『接吻』はなぜ金色なのか?グスタフ・クリムトとウィーン分離派
金細工師の息子グスタフ・クリムトは、ウィーンの保守的な美術界に反旗を翻し、本物の金箔を主役にした『接吻』などの名作を描きました。その「黄金様式」と生涯を解説します。
- ゴッホ『星月夜』の意味とは?描かれたものと誕生の背景をやさしく解説
『星月夜』は1889年、ゴッホが療養院の窓から見た夜明け前の景色に想像の村を加えた作品です。描かれたものと意味の読み方を紹介します。
- ゴッホの『ひまわり』は何枚ある?パリとアルルで描かれた連作の全体像
パリで1887年に描いた4点と、アルルで1888–89年に描いた花瓶の7点の2つの連作があり、うち1点は1945年に焼失しました。
- ゴッホの『星月夜』はどこで描かれたのか?療養院の窓から見た夜明け前の空
『星月夜』は1889年6月、南仏サン=レミの療養院で描かれました。窓からの眺め、想像の村、明けの明星など、名画の意外な事実を紹介します。
- ゴヤ『我が子を食らうサトゥルヌス』は何を描いた絵なのか?食堂の壁に描かれた「黒い絵」の謎
ゴヤが自宅の食堂の壁に描いた『我が子を食らうサトゥルヌス』。神話の内容、絵が語るもの、さまざまな解釈、そして壁画がプラド美術館に届くまでを解説します。
- フェルメール『真珠の耳飾りの少女』のモデルは誰?わかっていることと残る謎
モデルは今もわかっていません。1665年頃の作品は特定の人物の肖像ではなく「トローニー」と呼ばれる顔の習作で、実在か想像かも不明です。
- ボスの『快楽の園』を読み解く:楽園・快楽・地獄の三連祭壇画
ボスの『快楽の園』は、エデンから快楽にふける人々の庭、そして悪夢の地獄へと続く三連祭壇画。中央パネルの意味は今も議論が続いています。
- ミケランジェロはなぜシスティーナ礼拝堂の天井画を描いたのか?彫刻家を自任した巨匠の葛藤
自分は彫刻家だと考えていたミケランジェロが、教皇ユリウス2世の強い求めで1508年から1512年に天井画を描いた理由と、その制作の実像を解説します。
- ミレー『落穂拾い』は何を描いた?発表当時に批評家が警戒した理由
『落穂拾い』は、収穫後の畑で残った麦の穂を拾う三人の農婦を描いたミレーの1857年の作品。当時は政治的な脅威と受け取られ、今はオルセー美術館にあります。
- ムンク『叫び』の人物はなぜ叫んでいるのか?絵の意味と4つのバージョン
『叫び』は、ムンクが夕暮れの散歩中に「自然を貫く果てしない叫び」を感じた体験から生まれました。意味、複数の版、盗難事件を解説します。
- ムンクの『叫び』は何を描いた?エドヴァルド・ムンクと「心の絵」
ムンクの『叫び』(1893年)は、夕暮れの散歩と、病と喪失に彩られた人生から生まれました。絵が表すもの、複数のバージョン、二度の盗難までわかりやすく解説します。
- モナ・リザはなぜこんなに有名なのか?レオナルドの名画をやさしく解説
モナ・リザが有名なのは、スフマートによる生きたような表情と、1911年の盗難事件で世界中に知られたためです。作品の見どころと歴史を解説します。
- ルネサンスのいちばん若い巨匠ラファエロ:『アテネの学堂』と37歳で終わった生涯
ラファエロ(1483–1520年)は、レオナルド、ミケランジェロとならぶ盛期ルネサンスの三大巨匠で、『アテネの学堂』を描き37歳で亡くなりました。生涯と作品を紹介します。
- レオナルド・ダ・ヴィンチの「多才さ」はどのように人生と作品に現れているのか?
レオナルド・ダ・ヴィンチの多才さは、生涯にわたる職能の幅広さと、絵画と手稿の両方で残した業績にくっきりと現れている。その歩みをたどりつつ、日本語フレーズを使った外国語学習アイデアも紹介する。
- レオナルド『最後の晩餐』では何が起きているのか?登場人物・技法・修復の歴史
『最後の晩餐』は、イエスが「この中の一人が私を裏切る」と告げた直後の場面です。誰がどこにいるか、描き方、傷みと修復を解説します。
- レンブラント『夜警』はなぜ有名なのか?実は夜の絵ではなかった名画の秘密
アムステルダム国立美術館の至宝、レンブラントの『夜警』。夜の場面に見えた理由、画面の中の少女の正体、切り取られた絵や刃物での襲撃まで解説します。
- レンブラントの栄光と転落:『夜警』、数多くの自画像、すべてを失った画家
レンブラント(1606–1669年)は光と影の巨匠として『夜警』や率直な自画像を描き、のちに破産したオランダ黄金時代の画家です。その生涯を紹介します。
- ロダンの『考える人』は世界に何体ある?ブロンズ像が各地にある理由
『考える人』は1体だけではありません。1904年のロダン美術館の像のほかに等身大以上の鋳造が27体知られ、小型や石膏の版もあります。
- 画狂老人・葛飾北斎の生涯:「神奈川沖浪裏」と「富嶽三十六景」が生まれるまで
葛飾北斎(1760–1849年)は「神奈川沖浪裏」を含む「富嶽三十六景」で知られる浮世絵師です。30以上の画号、88歳まで続いた挑戦、世界への影響を紹介します。
- 貝殻に乗って岸へ向かう女神――ボッティチェリ『ヴィーナスの誕生』の見方
『ヴィーナスの誕生』は、海から大人の姿で生まれた愛の女神が風に吹かれて貝殻で岸に着き、季節の女神が衣を差し出す場面を描いた作品です。
- 鏡に映る国王夫妻と画家の視線――ベラスケス『ラス・メニーナス』の謎を読む
『ラス・メニーナス』は5歳の王女マルガリータと侍女たちをベラスケスのアトリエで描き、画家本人と鏡の中の国王夫妻がこちらを見返す不思議な絵です。
- 触れそうで触れない指先――ミケランジェロ『アダムの創造』を天井画から読み解く
『アダムの創造』では神がアダムに命を与えようと腕を伸ばしますが、二人の指先は約2センチ離れたまま。その隙間に人と神の距離を見る学者もいます。
- 抱き合う恋人たちは何を表す?1908年ウィーンで生まれた名画『接吻』の読み解き方
花咲く草地の端で、きらびやかな衣に包まれて抱き合う恋人の一瞬を描いた絵です。1907–08年、黄金時代の頂点に制作されました。